“アビラの聖テレジア”のよく知られた言葉がある。

なにものにも心を乱されず
なにものをも恐れるな
すべては過ぎ去る  神のみ変わらず。
耐え忍ぶとき  すべてを勝ち取る。
神に生きる人には   欠けるものなし
神のみにて足りる

 私たちの地上における全ての生活は、神と出会うことによって、育てられる。健康も病も、失敗も成功も、不幸も幸福も、様々な形をとりながら、この全てを通して神によって育てられていくのである。

 テレジアの言葉、「神のみ変わらず」「神のみにて足りる」という信仰を与えられる時、忍耐や謙遜、感謝と喜びをもって生きることができる。この神への信頼をもって生きる時、私の心には八木重吉のことばが聞こえてくる。

きりすと
われにありとおもうはやすいが
われみずから
きりすとにありと
ほのかにてもかんずるまでの
とおかりしみちよ
きりすとが  わたしをだいてくれる
わたしのあしもとに  わたしが ある

 神の中、キリストのふところの中に入ってしまえば、もはや私たちは、神もキリストも探す必要がない。母が赤ん坊をふところに抱いている時、たとえ赤ん坊がどんなに泣いてもじっと抱いていてくれるように、私たちはどんなに苦しんでも、悲しんでも、神のふところの中に生きることができる。

 毎週の礼拝、毎日の祈りの時が、この神の在ます只中に生きることである。祈りの場所で、神が共にある恵みを感じる信仰をもちたい。礼拝の席に座っている時に、この神のふところにすっぽりと入っている。そうする時に、安らかな、心の平安を与えてくれる一週間が始まるのだ。

松戸教会 牧師 石井錦一
バックナンバー

2005年06月 信仰はあなたの人生を変える
2005年05月 なにげないひとこと
2005年04月 十字架の主の「わたしの平和」を再び求める
2005年03月 イエスの与える「わたしの平和」を求めて
2005年02月 理想を失うとき初めて老いる
2005年01月 理想を失うとき初めて老いる
2004年12月 クリスマスの歴史の中から
2004年11月 生きるということ
2004年10月 信仰の決心の時
2004年09月 コンプレックスに生きる
2004年08月 「やぶの中」からの真実
2004年07月 ねたみ、陰口、悪口から救われる十字架の信仰
2004年06月 叱られて、叱られて、慰められ、答えを知る人生
2004年05月 コペルニスク的転回
2004年04月 無用な人間はいない
2004年03月 後で、分かる−人間らしさはどこにいったのか−
2004年02月 千の風になって
2004年01月 あなたの人生は2万9220円

2003年12月 サヨナラだけが人生か?
2003年11月 時雨の主との出会い出会い
2003年10月 私の消えた自分史
2003年09月 主のみこころであれば
2003年08月 一夜秘伝
2003年07月 木の凄さ、信仰の凄さ
2003年06月 躓きは安全なときに起きる
2003年05月 必死のまなざし
2003年04月 桜の季節に信仰を見る
2003年03月 教会は訓練と礼儀を与える
2003年02月 苦しみに耐えかねている人へ
2003年01月 祈りの道をつくりたい

2002年12月 主の誕生と教会改修の祈りの中から
2002年11月 『バベルの塔』の崩壊の中で伝道する教会になろう
2002年10月 逆境の時より順境の時に注意せよ
2002年 9月 地獄は一定 まことの信仰を求めて
2002年 8月 もともと地上には道はない
2002年 7月 気合いを入れて祈る
2002年 6月 「逃げる」「傍観」「立ち向かう」
2002年 5月 時の徴を見分ける信仰
2002年 4月 時刻と時間
2002年 3月 自分の花を咲かせて生きる
2002年 2月 信仰者として生きる意味
2002年 1月 食事することは生きること

2001年12月 クリスマスを迎える心
2001年11月 違う人間同士が共に生きるために
2001年10月 一輪の花に見る永遠
2001年 9月 人間の生き方の原点
2001年 8月 沈黙を聞くこころ
2001年 7月 憤りのない信仰でよいか
2001年 6月
2001年 5月 人間は苦しむために生まれてきたのではない
2001年 4月 悲劇と喜劇
2001年 3月 まどろむことのない神とともに
2001年 2月 誰にうち明けて語れるか
2001年 1月 生きていると生きていく

2000年12月 人間を取り戻すクリスマス
2000年11月 自分はどういう人間か
2000年10月 どこの場所で生きるか
2000年 9月 生きることは神のおくりもの
2000年 8月 不満いい不信がおそろしい
2000年 7月 偶然を神の導きと恵みにかえる


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